2019年03月15日(金曜日)

【【礼 楽 ①】】

 真の礼は如何(いか)ほど
 秩序が整然として居っても、
 単なる機械的布置(ふち)とは違って、
 其処に美しい節奏(リズム)がなければならぬ。
 その部分と部分、部分と全体との間に
 存する微妙な関係による物の生動―造化の
 純一なる流動を「楽(がく)」と謂い、
 其処に生ずる快適の感情を楽(らく)と謂う。
 健康は一種の楽(がく)である。
 だから健康な人は
 勇躍と愉悦(ゆえつ)とを禁じ得ない。
 子供は最も善く躍動し欣喜(きんき)する。
皆生命の旋律である。
 勝れた人格に接しても音楽的な快を感ずる。
 故にそういう人格のことを
 風韻(ふういん)とか気韻とか
 韻致(いんち)などという言葉で表すのが常である。