2017年10月19日(木曜日)

【【信 友】】


 誠の友には、
 限り無い信頼の歓喜、
 いつでも理解してもらえる
 という確信があるから、

 何でも言える楽しみ、
 雄々しく又赤裸々な
 生活の陶酔がある。

 多数の俗人から認められず、
 少数の友人から
 認められることは楽しい。

 偉大な魂の主はその敵を
 軽蔑するものではなく、
 実は忘れるものなのである。

 寛容は超脱の最も
 鄭寧な形式である。

 感情を害し易い性格の
 人々には春がない。

 真の友交は精神の宮殿に於ける
 心と心との楽しい饗宴である。

 こういう信友同志の集まりは、
 如何にささやかに
 見えるものであっても、

 そこに集まった人々を
 凡俗とは異った
 別の人間にし始めるものである。

  ――アベル・ボナールAbel Bonnard・友情論より。