2017年12月18日(月曜日)

【【塾式教育の成果】】


 日本が今度の大戦争に敗れて、
 敵軍の(即ち連合軍)の占領下に入って、
 GHQの支配を受けるように
 なった時のことです。

 マッカーサー将軍が、
 当時の吉田首相と
 会談の節にふとこういうことを
 言ったそうです。

 「自分は日露戦争当時の
 日本の将軍たちを知っておる。
 またあの頃の日本の〝軍〟
 というものをよく研究した。

 その経験から言うと、
 今度の戦争における日本の将軍たちは、
 当年(即ち明治)の将軍たちに比べると
 人間が違うように思われる。

 失礼だが非常に
 落ちておるように思われる。

 その原因は、
 或いは真因(本当の原因)は
 何辺【なへん】にあるのだろうか」

 こういう質問をしたそうであります。

 吉田さんがこれに対して
 どういう答えをされたのか、
 私は聞き漏らしました。

 吉田首相がこのことを、
 京都大学の和辻哲郎先生に、
 ある日ふと漏らしたそうであります。

 すると和辻さんは言下【ごんか】に
 「それは結局、
 明治の将軍たちは〝塾式教育〟を受けた。

 この頃の将軍たちは所謂、
 『学校出』である。

 これが一番大きな差異でしょう。
 違いでしょう」

 こう答えたそうであります。

 吉田さんは非常に深く
 頷いたそうであります。