今回の墨蹟

天・神・人・吾・喜 [樋野仁契齋壁 戊午元旦 正篤]

天 人を喜ばし
人 天を喜ばす
神 吾を喜ばす
吾 神を喜ばす

【亀井正夫氏所蔵】

解説

この色紙の読み方はわからない。ひとまず上のように漢文読みを試みた。

天は宇宙、大自然。
神は人間を超えた絶対者。
人は世間、人間界の世界。
吾はこの天・神・人を認識する主体の自我と見る。

この四者が「喜」をかこんでいる。
喜びがこの上下左右を結びつける原理とも考えられる。
漢文読みにしても意味深長である。
人生の哲理を総括して示されているようだ。


樋野正二氏に贈られたもの。 「仁契」は心安い友人の意とみる。
「齋壁」は書斎の壁にお掛けくださいの意。 戊午は昭和五十三年

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